お知らせ
こどもたちの発達支援について
2015年11月13日 (金)
リズム園は、2015年11月1日で13年目を迎えました。当園では、障害科学の専門家と、こどもの発達支援について常時検討しております。13年の節目に、改めて大切と考える専門家のご意見を掲載したいと思います。ぜひご覧ください。
こどもたちの発達支援について―幼児・学童をいかに支援するかー
24年の法律改正をきっかけに、施設が増えていった事実は窺えても、運営に関しては試行錯誤しているものと推察されます。法的な縛りのなかで、利用して下さる幼児・学童・親御さん達の満足度はどのようであろうか?
- 療育は、関わる大人(ご両親、兄弟姉妹、祖父母、地域住民等)の対応により、良くも悪くもなりやすい。正しい理解とその理解に基づいた適切な対応は、行政機関の研修会などが取り組んでいるところであるが、なかなか浸透していかない感は否めない。こども達の生活の場で応用される専門的な対応が大切であり、こどもの状態に関する共通理解を深め、連携するための研修会にすべきでしょう。
- 発達途上にあるこどもは、適切な関わりで発達を促すことが可能ではあるが、どうしても解決できない状態を残してしまうこともあります。そのような場合は、研修を積むなどして、関わる人たちの理解と適切な対応により、住みやすい地域で伸びやかに生きていけるようになります。
- 市町村の健診事業で、早期発見、早期対応が実施され、地域の療育機関と連携をとり、こどもの生活する環境を把握した手立てはなされるようになっています。
療育機関を利用する当事者たちが必死になって療育機関を捜し歩くのではなく、多機能型の児童発達支援センターが機能することで利用者の負担を軽減するようにしたい。そして、相談支援計画書作成に至らない諸々の相談に応じることは、仕事が煩雑・多忙になっているような事業所の問題解決をはかっていくのも児童発達支援センターの役目ではないかと感じます。
親御さんたちの気軽な相談窓口となり、時間を有効に使って療育に励めるようになるためにも、児童発達支援センターが人材教育を行うことで、厚生労働省が述べている「ワンストップ対応」につながっていくのではないかと考えます。