お知らせ
リズム園の窓から(5)
2016年6月14日 (火)
リズム園では、4月から10月まで(年によっては11月まで)
こどもたち(主として就学児)を対象として陶芸教室を開催しています。
保護者も参加することもありますが、ろくろを回したり、
手びねりでいろいろなものをつくったりしていつもにぎやかになります。
最近、新聞で「陶芸療法」という記事を読み、こういう言葉があることをはじめて知りました。
リズム園でやっていることは、もしかするとその陶芸療法ではないかとも思いましたが、
一方で違和感を覚えました。音楽療法、菜園療法など療法がつくものごとが多いように思います。
リズム園では、ピアノをよく使いますが、だからといって音楽療法をしているなどと
対外的にいったりしません。
陶芸でいえば、粘土によってこどもたちはおもいおもいのものをつくります。
製作によって創造性や芸術性が養われるかもしれませんが、
そのことよりも楽しく過ごすことを一番の目標にしています。
何かをつくりながら、こどもたちは私たちにいろいろなことを話してくれます。
昆虫をつくって戦うことや、飛ぶこと。ケーキをつくってお父さんお母さんと食べる、
団子をまるめいくらで売るか等々―。
陶芸は、いつのまにかこどもたちと想像力を逞しくして様々なコミュニケーションを
取る場になっています。それでいいと思っています。
4月だったか5月だったか、園庭にあるこぶしの木から白い花が陶芸台に落ちてきました。
女の子は、その白い花びらを集め粘土のうえにのせてケーキをつくりました。
このケーキを焼いてほしいと要望が出ました。
その光景を見て、そしてこどもたちの生き生きとした姿を見ながら、
陶芸がこどもたちに楽しいひとときを提供する場になっているとの思いを新たにしました。